HIVはヒト免疫不全ウイルス(レトロウィルス)と言い、HIV-1とHIV-2という2種類のウイルスのいずれかによって起こります。感染すると免疫細胞を破壊し最終的に後天性免疫不全症候群(エイズ)を発症させるウイルスです。
非常に変異しやすいウィルスで多種多様な型があるため、ワクチンを作ることが困難で、一度HIVウィルスに感染すると完治することはできません。
HIVの治療は複数の抗HIV薬を組み合わせた多剤併用療法・カクテル療法で行われ、エイズの発症を遅らせたり抑えることができます。
抗HIV薬にはウイルスのRNAをDNAに変える逆転写酵素を阻害する逆転写酵素阻害剤と、ウイルスのタンパク質を作る過程を阻害するプロテアーゼ阻害剤があります。
これらの製剤を利用した日本で認可されている抗HIV薬は約20種類ほどあり、症状や状態に合わせて組み合わされ投薬されます。
現在研究が進められている最新医療は、レトロウィルス遺伝子をヒト細胞に導入しHIVウィルスの増殖を抑える方法です。この細胞レベルの治療法はすでにサルでの実験に成功しています。